新人が知りたい足関節の基礎 〜足関節シリーズ〜
こんにちは!理学療法士の嶋倉です。
本日からは足関節シリーズに突入しようと考えております。
足関節が臨床上で多く注目されている理由はご存知でしょうか?
様々な理由が存在しますが、大きな要因の1つとしては人間の体の中で唯一動作時に接地している関節になるからです。
もちろん動作においては他関節も関係する要因としては大切ですが、足関節は唯一接地している関節であるため、そこから現象が生じてくるということは容易に想像ができます。
しかし、足関節の機能に関して理解できてない学生や新人理学療法士は多く存在していると思います。
足関節の機能は内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチ、ウィンドラスの巻き上げ機構、トラス構造、、、、etc多くの機能があります。
さらにそこから波及される運動連鎖も考えていく必要があります。
学校でもあくまで基礎的なものしか学ばずに臨床に生かせていない方が多いと考えられます。
それでは今回から始めていきましょう。
〜足関節シリーズ第1弾〜
足部の3つの機能とは?
足部は歩行時に床面と唯一接する場所です。
→負担が非常に大きく生じる関節となっている。
足部の機能は基本的に3つあります。
①支持機構
②推進機構
③衝撃吸収機構
これらの機能を独特の関節機構にて担っている。
ちなみに、、、全身は206個の骨にて作られてり、その内足部の骨の数は56個(全身の1/4)となっている。
足部の骨は7つの足根骨、5つの中足骨、14つの指骨、数個の種子骨と過剰骨からなる。
これらの骨に関しても後々説明はしていきます。
内返し、外返しの3平面運動は?
内返し、外返しの表現は足部独特の表現ですよね。
まずは3平面それぞれについて理解しましょう。
3平面とは矢状面運動、水平面運動、前額面運動があります。
矢状面運動:背屈、底屈 水平面運動:外転、内転 前額面運動:回内、回外
またもう一つ臨床上のみ後足部に限り、前額面運動として使用しているのが内反、外反がある。
3平面運動とはこれらの3つの平面運動が組み合わさった運動になります。
内返し、外返しという運動となります。
内返し:底屈、内転、内反 外返し:背屈、外転、外反
内返しや外返しという単語を使う方は多いと思いますが、この運動がどのような運動なのかしっかり理解していく必要があります。
横足根関節を構成する骨とは?
距骨、踵骨、立方骨、舟状骨の4つになります。
舟状骨は内側縦アーチ、立方骨は外側縦アーチに大きく関与してくるため、位置関係等は上記図にて確認しておきましょう。
足関節背屈に伴う腓骨の動きは?
足関節背屈可動域は多くの理学療法士が重要性を理解しているポイントだと言えます。
しかしその際に踵骨を把持し引き出すことや、距骨の滑り具合を注意しているセラピストは多く見受けられますが、腓骨の動きを注意している方は少ないと感じられます。
足関節背屈という動きは距腿関節の動きであるため、当然腓骨の動きに関しても注意していく必要があります。
足関節背屈時に生じている腓骨の動きは挙上・内旋・開排という動きとなる。
腓骨が内旋という動きではなく、外旋と捉えている方も多いが実際は脛腓靭帯の緊張により内旋方向に誘導されていると考えます。
足関節背屈ROMexをする際は足部のみに着目するのではなく、腓骨の動きを出すことで大きな変化を得られることも多いです。
また腓骨骨折において足関節ROMexを禁止する理由も上記が関係しています。
こういった解剖、運動学の知識を備えることでリスク管理の理解にもつながります。
距骨下関節を構成する骨とは?
距骨下関節は距骨と踵骨によって構成されています。
臨床上ではSTjtと呼ばれることが多いですね。
距骨には筋の付着がない状態となっている。
理由としては距腿関節、距骨下関節、横足根関節これら3つの関節の中心に存在する骨であるため、自由度が必要なことから筋の付着が存在しないと推察できます。
しかし、自由度が高いといことは損傷すると非常に厄介な骨でもあります。
距骨に関しては語ることが多いため次回に回します。笑
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回も足部に関して記載します!
何か希望があればコメントください。